Season Oshi Uo
No.04
ボウゼ(イボダイ)
- 学名
- スズキ目イボダイ科イボダイ属
- 季節
- 秋(8月-10月)
- 食べ方
- 姿寿司、押し寿司、刺身、煮付け
- 特徴
- イボダイのことを関西では「ボウゼ」と呼びます。このボウゼ、夏から秋にかけて決まったように徳島県沿岸を来遊するため、地元の漁師たちはその通り道に網をしかけて漁獲します。ボウゼの稚魚は敵から身を守るためにクラゲの傘を隠れ家として利用する習慣があります。そのため、クラゲが大量発生した年は、ボウゼも大漁になることも。小型ながらも頭と内臓が小さく、食べられる部分が多いことも特徴。程よく脂ののった上品な白身魚です。
徳島県では秋祭りの頃に、各家庭で新鮮なボウゼを一匹丸ごと「姿寿司」にして食べる習慣があります。お酢のおかげで頭の骨まで柔らかいので、小さなものだと頭までがぶりっ。引き締まった身とシャリが口の中でほろほろとほどけて上品に混ざり合い絶品です。近海で獲れるため、鮮度が高く、臭みがまったくないので刺身にしても良し。その他にも天ぷら、煮付けなど、さまざまな料理で楽しめます。